科学と技術を雑学的に気まぐれに語るブログ 

科学と技術に関係したエッセイのようなもの

固有振動数と倍音【ギタリストのための音の科学 05】

ギターの弦の実際の振動(多少の単純化は行いますが)を考える上で「固有振動数」という概念が重要になるため、前回は固有振動数について説明しましたが、まだ十分には説明出来ていません。不足している部分は、弦の固有振動数についてビジュアルにイメージ…

音の基本要素「固有振動数」について【ギタリストのための音の科学 04】

これまではギターの弦の振動を単純化して、この式で表されるように振動している、として扱って来ました。もちろん、この式が間違っているわけではないのですが、実際にギターの弦を弾いた時に起こっている振動はもっと複雑なものです。その実際の弦の振動に…

3弦の話【ギタリストのための音の科学 03】

クラシックギターを弾く人の多くが気にしている(悩んでいる?)、3弦に関する話をしましょう。と書き始めましたが、3弦の話の前に、弦の一般的な話から入ります。もう一度、弦の振動数の式を挙げます。ギターは固定された弦長を持ちますので(ネックが伸び…

ギターの弦の振動(基本原理)【ギタリストのための音の科学 02】

前節の後半でギターが出す音の振動数について述べましたが、実は話をかなり単純化しています。例えば、5弦の開放の音を110Hzとしましたが、実際には110Hzの音だけが出ているわけではなく、色々な成分の音が混じり合っていて、その中の「主成分」とでも言うべ…

音の高低は何で決まるのか?【ギタリストのための音の科学 01】

メロディー、ハーモニー、リズムの三つは音楽の三要素と言われています。 この三つのうち、メロディーとハーモニーを成り立たせるために最も重要なものは音の高低と言えるでしょう。高低を変化させた音の繋がりがメロディーになり、高低の違う複数の音の組み…

「ギタリストのための音の科学」を書いてみたい

私は趣味でクラシックギターを弾いています。本格的に初めてから10年以上経っていますが、残念ながら腕前は下手の横好きの域は出ていません。より上達するため、より楽しむために、ギター教室に通っています。 ギターを練習する際に教則本、雑誌、Web記事を…